映画「EL BULLIの秘密」

今日、世界一予約の取れないレストラン、スペインの「EL BULLI」のドキュメンタリー映画を見てきました。料理の仕事をしているので、どのようにこのレストランのメニューができていくかを知りたいと思って見たのですが・・・・。
オーナーシェフのフェラン・アドリア氏は化学実験のように料理を作り出すといわれていました。その作り方にはあまり興味を引をひかれなかったのですが、こんな考え方、やり方で料理を作る人がいるんだと。まねをしたいとも思わない作り方。まねができない!基礎と感覚があるからできるのだと思いますが・・・。
本当においしいのかな~?
日本の食材、柚子、マツタケ、抹茶、柿なども使われるところはやはり日本料理は世界的なものになっていると強く感じました。その中でも薬をのむときに使う「オブラート」を料理に使っています。「オブラート」を説明するのに「日本ではこれに薬をこうやって包んで水で飲む」と料理人にレクチャーしているのがとても印象的なシーンでした。
そのオブラートを使った料理の作業がすごく大変!あれまで大変な思いをして作ったものがどうしてもおいしそうに見えなくて!オブラートが嫌いだからと思います。
フェラン・アドリア氏は料理の中に驚き、意外性という感情も大切に織り込んで料理を完成させているのだともいますが、コースでは35種類の料理がサービスされるとのこと。一つの量が少ないので食べられるのかなと思いますが、食べ終わったとき全部覚えていられるかな?という心配が・・・・。
最後に料理の紹介が映像で入りますが、これ食べたいという料理がありませんでした。実際はわかりません。人は食べなれないものは美味しいとすぐに感じるのは難しいと思います。「EL BULLI」に行かれた方から「美味しかった」との評価を聞いたことがあります。
食事というのは料理のほかにロケーション、温度、光、音など美味しさを演出するものとしてとても大切なものがいっぱいあります。そういうことが全部計算されているレストランであるというのは「すごいな」と思いました。
6月中旬より10月半ばぐらいまでの間3ヶ月間くらい?半年くらい?の営業のようでしたが今年の7月に急に閉鎖されたのはどうしてなのでしょう?シェフが納得できない何かがあったのでしょうか?
ちょっと意地悪に考えて、こういうやめ方も計算?と思わせるようなフェラン・アドリア氏かも。考え過ぎでしょうか?
この映画は料理ができるまでの記録映画のようなものなので、料理にかなり興味がないと眠くなります!でも、「こういう料理の考え方があるのね」と食べることに関しての追求の仕方はとても面白いと思います。
久々の映画でした。