第33回 野菜のコラム「食用菊」
原産地は中国と言われています。日本では江戸時代くらいから食べる習慣があったとか。
しゃっきりした歯ごたえと香り、甘みの中にほろ苦さがあります。
植物分類では観賞用の花と同じですが、食用を目的に品種改良された菊です。
産地は新潟、山形、秋田、青森など東北の伝統野菜となっており、その中でも山形が生産量が1位。いろんな品種のある食用菊ですが有名なのが山形の「もってのほか」(延命菊という品種)淡い紫色で独特の香りと風味があり、花びらが筒状になっており、シャキシャキした歯ざわりが特徴です。名前の由来は「天皇家の御紋である菊を食べるのはもってのほか!」や「もってのほかおいしい!」などいくつかあります。新潟県では「かきのもと」などと呼ばれており地方により同じ品種でも呼び方が違うようです。他、青森は「阿房宮(あぼうきゅう)」黄色の大輪八重菊が有名。
「のし菊」「菊のり」などと呼ばれる菊の乾燥品も作られています。花びらが板状になっており、湯で戻して使います。
料理としては「お浸し」「酢の物」「菊花寿司」「お吸い物」などに使われます。
旬 9月~12月
栄養 ビタミンB1,B2,Eやミネラル類のマンガン、カリウムが含まれています。栄養補給とはなりにくいのですが、民間療法域で高血圧抑制、目の疲労などに効くと言われてます。中国においては漢方として鎮痛作用、解毒・解熱作用があるとされているようです。
保存 冷蔵庫の野菜室で湿らせたキッチンペーパーに包みなるべく早く食べましょう。茹でたものを板状にして冷凍も可能です
ゆで方 菊の花びらのみを取り、たっぷりの湯に酢を少々入れて菊の花びら熱湯に通すぐらいの感覚でをさっと茹でます。
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