第17回 アンディーブ(チコリ)


皆様には「チコリ」の名前の方がわかりやすいでしょうか?
白いかわいい野菜です。色は紫色のものなどもありますが、日本では残念ながらわたしは見ていません。この頃はレストランではかなり使われている野菜ですが、家庭ではあまり馴染みのない野菜のかもしれません。
ほろ苦さが美味しいかわいい形の野菜です。
アンディーブ(チコリ)
キク科キクニガナ属
原産国:地中海沿岸、北ヨーロッパ、中央アジア
野生種は地中海沿岸を中心とするヨーロッパに広く分布している。
日本に入ってきたのは江戸時代、苦味が嫌われて広まらず、近年人気がでてきた野菜です。英国では「チコリ」、フランスでは「アンディーブ」と呼ばれて、日本では呼び名が混乱しております。調理業界はアンディーブ、園芸会はチコリと呼んでいるようです。
アンディーブは多くの種類があり、葉を食べるもの、軟白葉を食べるもの、根を食べるもの。現在、一番食べられているのは、ベルギーで考案された軟白栽培されたもので、根は炒ってコーヒーに混ぜたり、そのままコーヒーの代用として飲まれたりしています。(チコリコーヒー)
アンディーブの旬は冬から春にかけてですが、1年中出回っています。日本はほとんどが輸入品です。
栄養的には食物繊維がほとんどです。
イヌリン(多糖類)とインティピン(辛味成分)と言うのが含まれています。イヌリンは天然のインシュリンと言われるほどで糖尿病予防に効果が期待できるようです。
そして水溶性の食物繊維であるイヌリンは整腸作用や肥満予防にも効果が期待できるでしょう。他にも利尿作用もあるようです。
太くてつやがあり、傷のないもの、葉が緑になっていないもの、巻きがしっかりしているものを選びましょう。
保存はラップに包み冷蔵庫の野菜室に入れ、できるだけ早く食べましょう。
特有の苦味と生はシャキシャキした歯ざわりが美味しく、加熱しても美味しいですが苦味が増すのでクリームソースなどの濃くのあるソースとの相性がいいです。
3月の野菜の料理教室「ミルポア」は「アンティーブ」と「イチゴ」の料理をご紹介します。

吉祥寺の料理教室ミルポア

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