モードから、中世フランスのおもしろ話

今日はフランスの「モードで綴る時代を彩った女たち」というセミナーを聞いてきました。
全3回こうざの1回目、ポンパードール婦人とマリーアントワネットから・・・、

モードから見た社会という話で、17世紀後半まではヨーロッパにおけるファッションはスペイン、オランダが主流で加えて男性のもの!カツラをかぶりフリルのついた襟に袖とモーツァルト的な?17世紀後半からフランスが主流になりファッションが女性中心となってきたようです。
今でこそきれいなパリですが、その頃はパリは臭く、汚く!今でもパリの中心にここがパリの城郭の後という石塀が残っていますが、中世のパリは汚物を外に捨てているとか、とにかく今のパリのようなすてきな町とはかけ離れていたようです。
きれいなベルサイユもしかり、思想家のルソーがベルサイユに招かれても「あそこは臭いしトイレもないので絶対にいかないと!』言ったとか?ルソーはトイレが近かったらしい!それもポンパドール婦人やマリーアントワネットが居たときのこと!あんなにきれいなところなのに、ベルサイユ宮殿に近づくと臭いが厳しいようでした。ちょっとモードとは離れた話ですが、実際はそういうところだったとは!(ベルサイユではみんな庭でトイレらしかったです)

今回の二人のご夫人はいろいろ話題が多く、悪い評判もあるようですが、ポンパドール婦人のファッションはペチコートを目一杯はいたスカート、髪は意外と小さめになど女性ファッションの発信的存在に、それにエコールミリテール設立、セーブル焼きなど他でも今でもフランスに影響のあるものが多く。
マリーアントワネットの時代のファッションは髪は盛髪、帽子に派手な飾り、たとえば船を載せるとか・・・、顔が中心になるようなファッションだったようです。でもマリーアントワネットはベルサイユ宮殿のプチトリアノンではもっと自然な格好、コットン素材のものを着るとか、彼女は子供ができるととってもよい母親になったと。ベルサイユ宮殿ではいろんなことがとにかく儀式的に決められていたのに嫌気がさしそれを廃止していったため評判が悪くなったようですが、彼女の感覚の方が人間らしく自然で理にかなったものであったのに、やはり時代に放浪されたかわいそうな人だったのですね。

とにかくこんな洋服していたら体に悪そうのものばかりです。
写真がないので詳しくお伝えできないのですが、ファッションは今もその時代背景を映し出すものなのですね。


モードの話ということだったのですが、外れた話が面白く、18世紀のフランスは本当に乱れていることが多いようで、
こぼれ話として「ルソーは思想家として有名だけど、彼は外に何人かの子供ももうけ!そんな人が思想家とは!許せない。」(石鍋氏談)

最後に講師の石鍋氏は私が以前働いていた時に知り合い、今回何十年ぶりにお会いしたのですが、大変アグレッシブな方で会社を辞めて60才過ぎて、フランス「リヨン」に留学、ファッション学を学び日本にてフランス語の通訳ガイド試験、仏険1級にも合格

左のすてきなマダムが石鍋氏
今年還暦の私にとって大変刺激を受けた方の一人でした。
心に美味しいお話ありがとうございました。
吉祥寺、料理教室「ミルポア」kaoより