第36回 野菜のコラム「セロリ」

久々の野菜のコラムになります。
さて今回は「セロリ」です。
1年中出回っているセロリですが、今美味しいセロリが出てきております。

 
セリ科オランダミツバ属 原産地は地中海沿岸
特有の強い香りとパリッとした歯ざわりが特徴。古代ギリシャ時代は薬用や香料として親しまれていました。日本に伝わったのは16世紀末、和名は「オランダみつば」等と言われ、はじめは独特の香りが敬遠されましたが、昭和30年代頃から消費が伸びてきました。
 
旬 冬春セロリー(11月~5月・静岡が主産地)  夏秋セロリー(長野が主産地)  
 セロリーは涼しい気候が大切。
 
栄養 ビタミンC・B群の他、カリウムなどのミネラル類が豊富。葉の部分はカロテンが多いので葉も捨てずに食べましょう。香りはアイピンと言う精油成分、精神を安定させる効果があり、他にも抗酸化作用の高いポリアセチレンを豊富に含んでいます。
 
お買い物ポイント 
茎の部分が丸みのある形をしている肉厚なもので、香りが強いのが良いでしょう。茎にひび割れなど無く、「す」が入っていないものを選びましょう。
 
保存 葉の部分から水分が失われやすいので、葉と茎は切り離してポリ袋に入れて、できれば立てて冷蔵庫の野菜室に保存するとよいでしょう。
 
調理のポイント  
切り方により食感が大きくかわり、筋は葉のほうに向かって引くと良いでしょう。生食や炒め物、煮物などに向きます。また、肉や魚の臭み消しや煮込み料理の香づけに使われます。和・洋・中といろんな料理に使えます。葉の部分も香りが良いので是非炒め物などにして、召し上がってください。

種類は代表的なのが
コーネルセロリー
一番多く出回っている品種。色白で肉厚。筋が少なく、特有の青臭みも少ない事が特徴。
グリーンセロリー
 
茎までグリーンの品種。香りが強いです。
サラダセロリー
(ホワイトセロリー)
茎が細く香りが弱いほう。
水耕栽培がほとんどです。

 最後に簡単レシピにて「セロリのシャーベット」をご紹介します。
捨ててしまいがちな葉を使い、さっぱりとした食後にお勧めのデザートです。