第30回野菜のコラム「新タマネギ」
「新タマネギ」
春を告げる野菜のひとつの新タマネギは春の限られた時期しか食べられません。新タマネギは辛味が少なく、みずみずしさと柔らかさが特徴。
一般的なタマネギは茎が枯れてから収穫し、約1ヶ月ほど日陰で乾燥させてから出荷されますが、新タマネギは茎が青いうちに収穫し、すぐに出荷されます。主な産地は静岡、兵庫、佐賀、愛知などです。
タマネギの原産地は中央アジア、西アジアなどの諸説がありますが、昔から薬効のある野菜として、古代エジプトのピラミッド建設の労働者たちの滋養強壮の食料として栽培された記録があります。
旬は3月~5月
栄養はビタミンB1,B2,Cカリウムや抗酸化成分が含まれています。特筆はからみの成分であ硫酸化アリルは疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助け、新陳代謝を活発にして血液サラサラに。炒めると甘みが出るのはフラクトオリゴ糖が多く含まれているためで便秘の予防など腸内環境を整える働きがあります。
お買い物のポイントはうす皮が乾いているのを選びましょう。あまり白すぎるのは皮を剥いてあるものがあるかもしれないので注意しましょう。形はあまり気にしなくてもいいでしょう。(種類により違います)
保存は水分が多いので傷みやすいです。2~3日で食べきるくらいが目安です。新聞紙にくるむなどして蒸れないようにしておくとよいでしょう。
調理のポイントは辛味が無く、みずみずしいので生食向きです。硫化アリルは熱に弱く、水に流れ出しやすいのであまり火を入れすぎず、水にさらし過ぎないように注意しましょう。
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