第26回「トウガン」(冬瓜)

 

トウガン(冬瓜)
ウリ科トウガン属
原産国はインド、東南アジア
日本には中国、朝鮮を経由して伝わり、平安時代より食用とされていた野菜です。
「冬瓜」と書き冬という字がありますが、「夏野菜」です。
皮が厚く丸のまま冷暗所に置いておけば、冬まで貯蔵できることに由来しています。
果肉はくせがなく、さわやかな味わいが特徴で、最近では低カロリーのダイエット食材として注目されています。
沖縄・愛知・岡山などが生産量が多いです。
「トウガン」の旬: 普通栽培では8~10月が収穫時期です。
「トウガン」の栄養
夏場バテした身体にうれしい食材!
95%が水分で低カロリーですが、カリウムが豊富でむくみを解消効果や夏のほてった身体を冷やす働きもあります。
また、ビタミンCも豊富でしみの防止や改善、体の免疫力を高める効果が期待できます。
「トウガン」の選び方
種のしっかり詰まっている、持って重みのあるもの。外皮は緑が濃く、星型の模様がはっきりしているものが良いでしょう。
白い粉のふいたような感じのものも新鮮ですが、これは種類によります。
「トウガン」の保存
丸のままなら冷暗所で長期保存が可能ですが、カットされているものはラップをして冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
使いやすいサイズにカットして冷凍保存も可能です。
「トウガン」の調理のポイント
皮は硬いので剥きますが、鮮やか緑が少々残るようにし、調理します。薄く皮を剥くか、包丁でこそげるようにするなどします。
大根と同じように使えることも多く、味もしみやすいので夏のさわやかな煮物にぴったりの野菜です。
トウガンはとても消化しやすく、夏の弱っている胃腸に優しい野菜です。