第22回 「ネギ」について


お正月いかがお過ごしでいたか?
相変わらずインフルエンザはまだ終焉とはならないようですね。
そんな中、冬の野菜、風邪予防にも効果がある「ネギ」を紹介しましょう。
地方品種が沢山あるネギ、いろんな種類を東京でも見るようになりました。
冬の美味しいお野菜の一つですね。
【ネギ】
ユリ科ネギ属
原産地は中国西部、シベリア。
中国では紀元前から栽培されていた野菜との記録があり、日本には奈良時代に渡来したとの事。以後栽培が進み長い間に品種の文化も進みました。
関東では白い部分を食べる「根深ネギ」、関西では緑の葉の部分を食べる「葉ネギ」が主流と言われてきましたが、今では好みの差がなくなりつつあり、関東でも「葉ネギ」を良く見られるようになりました。
「ネギ」の旬は11月〜2月ですが、周年安定供給されている野菜です。
「ネギ」は古くから薬効成分のある野菜として知られ、静菌効果や、魚や肉の臭い消しにも使われる、「薬味」野菜です。
ネギの白い部分はビタミンCが多く、緑の部分はカロテン、カルシウム、ビタミンKなどが豊富です。
ネギ類には硫化アリルの一種(アリシン)の催涙成分(涙がでる)が含まれており、この成分が血液サラサラや血糖値を低下させ血圧上昇を抑えるなど生活習慣病予防に効果かがあると言われています。
そしてビタミンB1の吸収を助け、疲労回復などにも効果があります。他に鎮痛、解熱作用もあることから「薬」と言う事につながり「薬味」と言う言葉が合う野菜なのでしょう。
【ネギの種類】
東日本で多く作られている寒さに強い「根深ネギ」は「千住系」「加賀系」に代表され白く伸びた茎を食べます。一方、西日本で多く栽培されている葉を食べる「葉ネギ」は「九条系」に代表されます。
ネギはその地方、気候に合った多くの品種が各地方にあります。
●根深ネギ⇒根が伸びるにつれ、土寄せして鞘を軟白したもの。関東以東で多く、白ネギ、長ネギと呼ばれる。
●葉ネギ⇒土寄せしないで育てたもので葉の部分を食べる。西日本で多く栽培されている。
●わけぎ⇒ネギとタマネギの雑種、香りはマイルド。
●浅葱⇒糸ネギとも呼ばれ、薬味などに用いる。
●リーキ⇒西洋種。ポロネギとも呼ばれ葉の形が平らで、煮ると甘味が強く美味しい。
【ネギ」の選び方】
根深ネギは特に巻がしっかりしていて、フカフカしていないものを選びましょう。
【ネギの保存法】
根付きのものは土に埋めて保存するのが良いでしょう、泥つきは新聞紙に包んで冷暗所に、他ラップに包んで冷蔵庫に保存したり、刻んで冷凍もできます。
【ネギのぬめり! 】
ネギのぬめりは甘味と柔らかさのもと。食物繊維もたっぷりと含まれており、便秘解消に効果!
煮ると甘くトロリとした食感になります。
料理教室「ミルポア」では2010年2月は「ネギ」の料理を紹介します。
(1月は教室がお休みとなります。)
3月は「中晩柑」フルーツをテーマに料理を紹介します。

吉祥寺の料理教室ミルポア

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